2006-01-01から1年間の記事一覧

mixi考

「マイミクが増えれば増えるほど 書くことがなくなっていく」 http://d.hatena.ne.jp/akaiho/20061008/1160282192 たしかにそうかもしれない。mixiで不合理さといえば真っ先に思いつくのがマイミクという、一律の「友達」機能。現実世界では明らかに自分のペ…

動く 止まる

速く動くものを見るにはどうしたらいい? 自分も同じ速さで動けばいいんだよ。 ほら、止まって見える。 ゆっくり動くものを見るにはどうしたらいい? 自分は止まっていればいいんだよ。 ほら、動いて見える。 地球は 人間の身体と同じスピードで動いている …

見えないものたち

蝶になった自分がいるのは、夢なのか現実なのか 分からない 蝶になったという快感 それだけでワタシには十分 愛が想像力が 意識をまたぎ 世界をまたぐ 恒常的な愛は組み込まれているが 喜びや痛みを忘れるホモ=サピエンスは また歴史を繰り返す 文字も声も…

東京

17:50 新橋駅 初めて乗るゆりかもめ線には乗客が少なく 向の席へ悠々と足を伸ばせる その先にはまだ誰もいない 近代的な駅はどこも同じ。 二重の扉が開き誰も乗ってこないのも同じ。 窓に施されているのは、青を基調としたデザイン。 過ぎた夏の記憶のせいで…

横浜

待ちに待ったパイレーツオブカリビアン2を観にいった。 エンディングでは音楽がカットイン、相変わらず潔い終わりで気持ちいい。 みなとみらいのワールドポーターズを出ると 夜の帳が降りようとしていた。 雲のせいで空は白み、光でなく色で塗られた微妙な…

お菓子の家

2006年8月19日午前8時。 外から、窓を通して家の中へ、朝の光が降り注いだ。 木目が露わになり・艶めき・傷は身体についたそれで モノだということを忘れさせてくれる。 家具に、命が宿った。 木は今も生き続けている。 そういえば家具はmade from w…

黒猫

今日の海は波が荒く、まるで日本海のそれのようであった。 私にとって海とは、出会いと別れの場所である。 そこにいるだけで、 いろんなことを思い出す。 「あ、」 場所と記憶が一致するや否や、 場所は記号でしかなくなる。 まるで地縛霊のようにその映像は…

後の祭り

私の歩く軌跡は小さな輪を描いていた。 一つの輪を3回ほど辿った後、別の輪を作り始める。 鎖状になるとまた「家」=階段に戻っていった。 時計の針は夜の10時を回っていた。 数時間前まで賑わっていた夜店街は、既に閑散としていた。 反対側を臨むは、深川…

darkな話

人身事故がある度、自殺は日常にあるものと感じられる。 しかし、死を身近に感じるといっても、 名前も顔も知らない人に思いを馳せることはできない。 私と同じくらい無名な誰かが。 そんなことを。 人身事故現場に遭遇したことはない。 だから、どれ程グロ…

彼女と私

ぼんやりあいた、虚ろな眼。 黒くてぬれていた。 まだ生のぬくもりを感じた、 私が、包むように触れると。 私はシャベルで土を掘りはじめた。 土は、ばらっと崩れ落ちては、底に溜まる・・ 或る程度の深さに到達するまで、思ったより労力がかかった。 この、…